鹿児島特別国民体育大会の会期内競技最終日は10月17日、鹿児島県内で行われ、鹿児島市の白波スタジアムでの陸上少年男子共通800メートルで、鹿児島の立迫大徳(鹿児島城西高)が1分47秒97の大会新記録で優勝した。高校総体を制した落合晃(滋賀・滋賀学園高)は1分48秒63で2位だった。
◇思い通りのレースプランで総体のリベンジ果たす
スタート直後から好位置につけ、400メートルでは先頭の落合をピタリとマーク。残り200メートルからは立迫と落合の一騎打ちとなった。最後の直走路に入り立迫がラストスパートを仕掛け落合をかわした。「思い通りのレースプランで走れた。焦らずラスト100まで行けば絶対勝てると思った。高校生活できょうが一番うれしい」。感情をあまり表に出さない立迫も、この日は笑顔で喜びを語った。
高校総体では2年生の落合が3年生の立迫に勝った。「総体では落合に競り負けた。あの2位が悔しかった。今日は絶対勝ってリベンジするつもりでした」。目標としていた自己ベストとなる47秒台も達成し、「最後の全国大会、しかも地元の鹿児島で優勝できてよかった」と有終の美に満足そう。今後は全国高校駅伝出場が目標。大学進学後は5000メートルに距離を伸ばすプランを描いている。