鹿児島特別国民体育大会の会期内競技第8日は10月15日、鹿児島県内で行われ、鹿児島市の白波スタジアムでの陸上成年女子300メートルで、青野朱李(山形・NDソフト)が37秒33の大会新記録で大会連覇を果たした。400メートル日本チャンピオンの久保山晴菜(佐賀・今村病院)は38秒09で4位だった。
◇専門外種目で会心の勝利
「200は最初から飛び出せばいいが、300はペース配分というか、さじ加減が難しい。正解が分からない」。昨年の国体でこの種目を制した青野だが、100、200メートルが専門とあって300メートルは今回も試行錯誤だった。さらに、大会連覇が懸かり、「自分にプレッシャーをかけすぎて、レース前まで緊張してしまった」そうだ。
それでも終わってみれば会心の勝利。「序盤は向かい風だったのでイーブンペースを保ち、徐々にペースアップできた。予定していたレースプラン通りに走れた。結果がついてきてよかった」と、ほっとした表情。連覇だけでなく自身が持つ大会記録を塗り替えることも目標だっただけに、「きょうは300らしい走りができた。最後の50メートルは前回女王の意地で走りました」。パリ五輪代表選考会となる来年の日本選手権に向け、手ごたえもつかんだようだ。