田中、８００メートルは２位―陸上成年女子

４００メートルを２位で通過する田中。先頭は優勝した塩見

鹿児島特別国民体育大会の会期内競技第７日は１０月１４日、鹿児島県内で行われ、鹿児島市の白波スタジアムでの陸上成年女子８００メートルで、日本中長距離界の第一人者・田中希実（兵庫・ニューバランス）は２分４秒０４で２位だった。塩見綾乃（京都・岩谷産業）が２分３秒６７で田中に競り勝った。

◇田中、「負けて悔しい。力不足です」

最初の２００メートルを最後尾で様子をうかがった田中は徐々に順位を上げ、４００メートルで塩見の後方２位につけた。残り３００メートル付近でトップに出たところまでは田中のレースプラン通りだったが、「ラスト１００で余裕がなかった」田中は塩見にかわされてしまった。

１５００メートルと５０００メートルの日本記録保持者は「負けて悔しい。力不足です。今は８００（が専門）の選手に勝てません」と、８００メートルを得意とする塩見との力の差を認めた。今大会での５０００メートルとの２冠はなくなったが、「５０００は今年最後のレース。勝って当たり前と言われるかもしれませんが、出てよかったと思えるレースをして終わりたい」と得意種目で意地を見せる構えだ。

ラストスパートで塩見にかわされた田中（右）