鹿児島特別国民体育大会の会期内競技第6日は10月13日、鹿児島県内で行われ、鹿児島市の白波スタジアムでの陸上成年男子100メートルは多田修平(大阪・住友電工)が10秒11の大会新記録で優勝した。日本記録保持者の山縣亮太(広島・セイコー)が0秒01差の2位だった。
◇0秒01差のライバル対決
東京五輪代表の多田と日本記録を持つ山縣のライバル対決は、わずか0秒01差で多田に軍配が上がった。自己ベストが10秒01の多田にとって9秒台は大きな目標。山縣をかわして優勝したものの、「正直9秒台を狙っていたので悔しい」と手放しで喜べないようだ。10秒の壁突破に向け、「来年はもっと活躍できるように頑張りたい」。
敗れた山縣は「自分のレースをしようと心がけた。いい(追い)風が吹いていたので走りやすかったが、ちょっと及ばなかった」と淡々とレースを振り返った。国体の舞台については、「年に一回、広島のユニホームを着れるので、今回もワクワクしてレースに臨みました」と語った。