鹿児島特別国民体育大会の会期内競技第6日は10月13日、鹿児島県内で行われ、鹿児島市の白波スタジアムでの陸上少年男子A5000メートルで地元鹿児島の飯田翔大(出水中央高)が14分0秒21で3位と健闘した。折田壮太(兵庫・須磨学園高)が13分57秒00で優勝。
◇飯田、「高校生活で一番うれしい」
レース前、飯田の名が場内アナウンスで紹介されると、白波スタジアムから大歓声が沸き起こった。「前半は3、4番手につけて後半に力を残す」作戦だったが、地元での国体とあってスタート直後から先頭に立つ積極的なレース運びに変更した。1600メートル付近で先頭を譲り、残り1000メートルで先頭集団のペースが上がると、一時は10番手までに後退。「力を使って苦しかった」飯田だが、最後の300メートルを粘りに粘って徐々に順位を上げ、3位でフィニッシュ。声援を送ってくれたスタンドに向け手を挙げて喜びを表した。
「13分台を逃したことが悔しい」と、ちょっぴり残念そうだったが、「3位以内を目標にしていた。それを果たせて良かった。高校生活で一番うれしい。スタンドのみなさんの応援のおかげです」と感謝の気持ちを忘れない。卒業後は関東の大学に進学予定で、「箱根駅伝で活躍したい」と目を輝かせた。