永良部ゆりをシンボルフラワーとする和泊町は,鹿児島市から約600kmほど南にあり,沖縄にほど近い,温暖な島で,独自の自然と歴史,文化を持った島です。島を囲む海は透き通って美しく,海岸近くはエメラルドグリーン,沖に出ると濃いコバルトブルーがとってもきれいで,訪れる方々を魅了します。ウミガメが一年を通して陸から見ることができるほか,春には,ザトウクジラが周遊することからホエールウォッチングも人気です。和泊町では,隆起石灰岩が風化してできた赤土の恵みを活かし,農業が盛んです。2月から4月にかけては,島のあちらこちらで収穫の風景を目にします。また,サトウキビの栽培が行われ,島の農業を支えているほか,自然豊かな島で子牛を育て,全国各地に出荷しています。えらぶゆりの歴史は古く,明治33年頃から栽培が始まり,横浜や欧米に輸出され,島の経済を支えてきました。また,新品種のゆりや,そのほかの品目としてスプレー菊やグラジオラス,ソリダゴなどの花を全国に出荷しております。