「伊香保国スポ2025」第3日は28日、群馬県渋川市の伊香保リンクでスピードスケート1500メートルの決勝が行われ、成年女子は初出場の菊池純礼(山梨)が優勝した。少年女子は野明芽衣(長野)が制した。成年男子は松津秀太(岩手)、少年男子は宮坂大地(北海道)が優勝を飾った。
◇残り1周で飛び出す
成年女子1500メートルで初優勝を遂げた菊池は、18年に開催された平昌五輪、22年の北京五輪にショートトラック競技で連続出場。昨シーズンの四大陸スピードスケート選手権では1500メートルで5位に入り、いわば「二刀流」の活躍を見せている。
この日の決勝では落ち着いたスタートを切り、先頭を走る選手のすぐ後ろをキープ。残り1周で一気に飛び出し、首位でゴールした。慣れない屋外リンクに戸惑いながらも「きょうの氷は少し柔らかくて女子には滑りやすかった。そこまで速いレースではなかったから、自分の良さを発揮できる展開になった」と振り返る菊池。来年開催されるミラノ・コルティナ冬季五輪を見据え「そこにしっかり合わせていけるように強化していく」と抱負を語った。(時事)
成年女子1500メートル決勝で滑走する選手ら=28日、渋川市の伊香保リンク
成年女子1500メートルを制した菊池純礼=28日、渋川市の伊香保リンク