国民スポーツ大会の会期内競技第2日は10月6日、佐賀県内で行われ、さがみどりの森球場での高校野球硬式1回戦で有田工(佐賀)が小松大谷(石川)に4―8で敗れた。小松大谷は7日の準決勝で、青森山田(青森)を6―3で下した関東一(東京)と対戦する。
夏の全国選手権大会で優勝した京都国際(京都)は神村学園(鹿児島)を8 ―3で制した。明徳義塾(高知)は大社(島根)に7 ―4で勝った。
有田工は一度流れをつかんだが、相手打線の勢いを止められなかった。 六回先頭に2年生左腕の井崎が二塁打を放ち、続けて1年生の田中が四球を選んで出塁。その後は相手の失策により逆転するが、終盤に小松大谷が得点を積み重ねて勝ち越した。しかし、地元開催での球場では有田工への声援が多く飛び交った。前田主将は「応援が自分たちの力になった」と振り返った。
前田主将は高校で野球を辞めることを決めているという。高校の野球部では苦しいこともたくさんあったが「3年生は誰一人辞めることなく最後まで戦えて良かった」と笑顔を見せた。
梅崎監督は「佐賀での大会なので優勝するところを見せたかった」と悔しさをにじませたが、3年生に対して「よくここまで頑張ってくれた」とたたえた。