第７９回国民スポーツ大会の会期前競技は９月１５日、滋賀・インフロニア草津アクアティクスセンターなどで行われ、成年男子高飛び込み決勝は、昨夏のパリ五輪で銀メダルの玉井陸斗（兵庫）が５４８．７０点をマークし２連覇を果たした。滋賀の伊藤洸輝は３位に入った。

成年男子高飛び込みで演技を行う玉井陸斗＝１５日

今春に立命大へ進学した玉井はこの会場を練習拠点としており、「ホーム」での開催。しかし、生活圏内での試合はかえって難しく、「気持ちを持っていくのが難しかった」といい、１回目は得点が伸びなかった。以前は課題としていた２回目で９９点をたたきだすと勢いに乗り、次々と高得点を挙げた。さらに自身も「現状１００％」と語る６回目は圧巻の１０６．２０点。２位に大差を付けての圧勝だった。

練習拠点は滋賀へ移したものの、高校時代まで過ごした兵庫への思いは変わらず、「活躍できてうれしい。これからも兵庫で出場したい」と力を込めた。（時事）

成年男子高飛び込みの表彰式＝１５日