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取材記事
柔道成年男子、佐賀が初優勝 =ウルフ・アロン活躍
国民スポーツ大会「SAGA2024」競技第9日は13日、佐賀県内で行われ、佐賀市のSAGAサンライズパークSAGAアリーナでの柔道成年男子決勝で、東京五輪100キロ級金メダルのウルフ・アロンを擁する佐賀が茨城に1-0で勝ち、初優勝を決めた。3位決定戦では東京が神奈川を下した。
柔道成年男子で優勝した佐賀代表=13日、SAGAアリーナ
ウルフが大活躍した。五輪金メダリストらしい華麗な技で次々と相手を撃破し、チームに貢献。決勝では「自分がエースだという気持ちを忘れずに戦った」と、前の3人が引き分ける中でしっかりと一本を決め、唯一の勝利で佐賀を優勝に導いた。
投げを打つウルフ・アロン(佐賀)=13日、SAGAアリーナ
柔道観戦に訪れたファン=13日、SAGAアリーナ
出身は東京だが、佐賀代表として出場。元から国スポに出たい気持ちがあったのに加え、「佐賀のチームメートとのつながりや佐賀の方からのお声掛けもあり、気持ちが合致した」と、同県からのオファーを快諾した。そんなウルフを応援するため、会場には地元のファンが大勢駆け付けた。試合中には「ウルフコール」も響き渡り、「なかなか無いこと。すごく楽しかったし、いい思いができた」と、笑顔で喜びを語った。
ウルフ・アロン(佐賀)=13日、SAGAアリーナ
来年6月の全日本実業団体対抗大会を最後に、現役引退を示唆しているウルフ。今後については「自分自身が次に何をやりたいのかを考えながら生活したい」としつつ、「お世話になっている佐賀との縁も大事にしていきたい」と述べた。