「わたSHIGA輝く国スポ2025」第8日は10月5日、滋賀県などで行われ、米原市のOSPホッケースタジアムでのホッケー成年男子決勝は、昨年優勝の岐阜と同準優勝の栃木が1―1で引き分けて、両県とも優勝した。岐阜は2年連続5度目、栃木は2年ぶり5度目の制覇。3位決定戦では滋賀が福井に2―1で勝った。少年男子決勝は岩手が岐阜を3―2で破って8年ぶり11度目の優勝。佐賀に6―0で勝った福井が3位。
第2クオーターで岐阜の山田翔太(アピ)が先制点を挙げた。栃木がボールを保持する時間が長い中、ゴール付近、左サイドから山中基矢(ホンダロジコム)が放ったボールを強く打って決めた。「いい角度でもらえた。サイドからのボールを狙いにいく意識だったのでしっかり決められてよかった」(山田)。その後、栃木がシュートしたが、GK北河拓実が連続で好セーブ。ともにボールを激しく奪い合う展開に。最後の第4クオーターで栃木の大岡凌磨(LIEBE栃木)がゴールを決め、1―1のまま試合が終了した。岐阜は2連覇となったが、山田は「流れとしても勝てたと思う。慌てるところではないのに慌ててしまったところは修正しないといけない」とチームとしての課題を挙げ、来年の単独優勝を誓った。
少年男子決勝は岩手が岐阜に第1クオーターで先制を許したが、その後はスピードや正確なパス回しでチャンスをつくった。「声を掛け合い集中を切らさず、最後まで諦めなかった」と、3点目を決めた藤原悠真(沼宮内高)。相手を寄せ付けない速さでボールを運び、リードを広げた。守備陣も体を張って相手の攻撃を防ぎ、昨年3位同士の対決を制した。(時事)

ホッケー成年男子決勝で競り合う岐阜(右)、栃木の両チーム=5日、OSPホッケースタジアム

ホッケー少年男子決勝でゴールを決め喜ぶ岩手の佐々木玲緒選手=5日、OSPホッケースタジアム