取材記事

女王・坂本 貫録の圧勝-フィギュア成年女子フリー

華麗なスケーティングを披露する坂本花織

第78回国民スポーツ大会冬季大会スケート・アイスホッケー競技会第5日は1月31日、nepiaアイスアリーナでフィギュアスケート成年女子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)トップの坂本花織(兵庫・シスメックス)がフリーでも最高得点をマークし合計225・02点で圧勝した。2人の合計順位点で争う団体成績は東京が優勝し、愛知が2位、坂本の兵庫は3位だった。

 

 

 

 

 

◇世界選手権3連覇への課題を見つけた坂本

フリーの得点を確認した後、チームメートと記念撮影する坂本花織(前列中央)

他選手の追随を許さない点差で個人1位となった坂本だが、「3回転-3回転のコンビネーションができなかったのが一番くやしい」と不満を口にした。3月の世界選手権(カナダ・モントリオール)では3連覇がかかっている。「次の課題が見つかった。不安なく3回転-3回転ができるようにしたい。自分は大会を通じてモチベーションを高めていくタイプ。世界選手権に向けて、いい大会(国スポ)になった」。世界女王の座を守るためも「演技途中でセーブしなくても全力で4分滑れるようになりたい」と自己分析。次なる高みを見据える坂本にとって、この日のフリー演技は苦いながらも貴重な経験となった。

 

自ら志願しての国スポへの出場。「あゆ(籠谷歩未)とのコンビで国スポに出るのは今回で3回目。二人で初めて3位以内に入れてうれしい」と団体戦については素直に喜びを語る。大会で苫小牧を訪れたのは今回で2度目。「神戸は雪が降ってもちらつく程度。苫小牧は雪がたくさんあるので、チームメートと雪に飛び込んで遊びました」とうれしそう。国スポでは心がやすらぐ時間もあったようだ。

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