第78回国民スポーツ大会冬季大会スケート・アイスホッケー競技会第4日は1月30日、北海道苫小牧市のnepiaアイスアリーナでフィギュアスケート成年女子のショートプログラム(SP)が行われ、世界選手権2連覇中の坂本花織(兵庫・シスメックス)が79・66点の高得点をマークして首位に立った。
◇懇願して出場した国スポ SP今季ベストに「うれしい」
3月の世界選手権(カナダ・モントリオール)で3連覇に挑む坂本が「国スポ」の舞台で躍動した。大会前に「世界チャンピオンはこんな感じなんだと、しっかり示せるようにしたい」と語っていた坂本は、リンク上を華麗に舞い、ジャンプでもハイレベルの技術を披露した。SP79・66点は今季のベスト。
「ショートでなかなか9点台に乗らなかったのでうれしい。世界選手権でも(79点台の演技が)できるようにしたい」と世界選手権に向け好感触を得た。
3連覇を果たした昨年12月末の全日本選手権後、国スポへの出場を決めた。周囲からは差し控えるべきとの声もあったが、2年後の五輪を見据えて、自ら国スポ出場を申し出た。年末年始に休養したことで「練習の大切さを思い知った」そうで、気持ちも新たに練習に励み調子を上げてきた。「この国スポで兵庫の一員としてしっかりできた。フリーもSPに続けていい演技をして、(世界選手権)代表は違うなと思われたい」。心身ともに充実しているようだ。