第78回国民スポーツ大会冬季大会スケート・アイスホッケー競技会第3日は1月29日、nepiaアイスアリーナでフィギュアスケート成年男子ショートプログラム(SP)が行われ、2010年バンクーバー五輪7位の織田信成(大阪・大阪倶楽部)が78・09点で3位つけた。トップは三宅星南(岡山・関空スケート)で83・14点。
◇「突然緊張してしまい」序盤にミス
36歳の織田。序盤に予定していた4回転―3回転で思わぬミス。「こっち(苫小牧)に来て調子良かったので、いけるかなと思ったのですが、突然緊張してしまい跳べなかった。きょうは『いくぞ』という気持ちが強すぎました」と照れ笑い。それでも「その後は落ち着いて滑ることができた」のもベテランらしい立て直しだった。
2013年にいったんは現役を引退。プロスケーター、テレビ解説者、タレント、指導者を経て2022年に現役復帰を宣言した。この国スポに再挑戦したのは「自分の競技のためにも自分の人生のためにもなる。若い選手に自分もやれることを示したい気持ちがある」からだった。
◇フリーでは4回転2本に挑戦
昨年10月の西日本選手権で右足首を負傷し2週間の休養を強いられたが、「国スポに出場できることになり、全てをかけようという気持ちになりました」と織田。30日のフリー演技では「4回転を2本用意している」と表情を引き締めた。