第79回国民スポーツ大会冬季大会のスピードスケート競技(伊香保国スポ2025)は26日、群馬県渋川市の伊香保リンクで開幕し、少年男子・女子、成年男子・女子の各500、1500メートルの予選、準決勝などが行われた。成年男子500メートル準決勝2組の松井大和(岩手)が北京五輪出場選手らを抑えてトップで通過し、決勝進出。成年女子1500メートル予選は北京五輪代表だった菊池純礼(山梨)が決勝に駒を進めた。少年男子500メートル予選は佐藤侑翔や依田大剛ら群馬勢が準決勝に進出した。
2021年ワールドカップ(W杯)の500メートルで優勝経験がある松井。準決勝ではスタートから勢いよく飛び出し、前半で2番手につけた。後半は粘り強い走りで追い上げてトップでゴール。強豪選手が集う組で競った準決勝について「同じ組に速い選手がいたから決勝に進めるか心配だった。無事に進出することができてうれしい」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。屋外リンクでの競技経験が少ない松井だが、明日の決勝までに疲れを残さないことを意識しており「優勝を目指して頑張りたい」と頂点を見据えた。(時事)
成500メートル準決勝で力走する岩手の松井(右から2人目の黒帽子26日、渋川市の伊香保リンク