「わたSHIGA輝く国スポ2025」第6日は10月3日、滋賀県などで行われ、瀬田川特設カヌー競技場(大津市)での成年男子カヌーワイルドウオーターのカヤックシングル1500メートル決勝に臨んだ同県の奥田翔悟(琵琶湖中央リハビリテーション病院)が優勝し、2連覇を果たした。

成年男子カヌーワイルドウオーターのカヤックシングル1500メートルで2連覇を果たした滋賀の奥田翔悟=3日、瀬田川特設カヌー競技場
奥田は競技生活を締めくくる今大会で最高のスタートを切った。昨年に続く優勝となり「諦めずにこぐことだけを意識した。(連覇できて)安心した」とほっとした表情を浮かべた。
同県東近江市出身の35歳。カナディアンシングルも含めて日本選手権を5度制すなど、日本のワイルドウオーターの第一人者として活躍してきた。しかし、けがなどが重なり「このままだとカヌーに乗れなくなる気がした」。地元で開催される今大会を最後に、現役を退くことを決断。レース後には「カヌーが楽しいまま終われそう」と笑顔を見せた。
現在も県内で暮らし、近江八幡市にある西の湖が主な練習場だ。勤務は半日だけで、残りの時間を競技に当てている。今大会には勤務先の仲間が横断幕を持って駆け付けた。「競技をしやすい環境をつくってくれた」と感謝の思いがあふれる。
6日のスプリントが現役最後のレースとなる。「上位を目指して頑張りたい」。最高の結果で、花道を飾るつもりだ。(時事)