「わたSHIGA輝く国スポ2025」第3日は9月30日、滋賀県などで行われ、栗東市民体育館でのレスリング女子53キロ級決勝で、清岡もえ(高知)が原田渚(兵庫)を下し、優勝した。2021年東京五輪50キロ級金メダルの須崎優衣(千葉)は準々決勝で清岡に敗れた。

レスリングの女子53キロ級準々決勝で勝利した高知の清岡もえ(右)と敗れた千葉の須崎優衣(左)=30日、栗東市民体育館
◇復帰の須崎「実力不足」
昨夏のパリ五輪以来の復帰戦となったレスリング女子53キロ級の須崎は、準々決勝で若手の清岡に屈した。試合序盤から激しい組み手争いとなったが競り負け「実力不足。すごく悔しい」と涙を浮かべた。
パリでは50キロ級で五輪連覇を逃して銅メダル。「いろんな人に支えてもらって、戻ってくることができた」と感謝する。28年ロサンゼルス五輪での金メダル奪還に向けて「絶対に諦めず、敗戦も悔しさも全部自分の力に変えたい」と誓った。
◇滋賀の成国と屶網は優勝
開催地の滋賀県勢は、成年男子フリースタイル74キロ級の成国大志が、昨年のグレコローマン67キロ級に続いて優勝を果たし「うれしい。自分でもびっくりしている」と笑った。ロサンゼルス五輪での金メダル獲得を目標に見据える27歳。まずは「一つ一つ、目の前の大会を目標に頑張っていきたい」と気を引き締めた。同97級の園田平は準決勝で敗退。女子62キロ級の屶網さらは決勝で尾西桜(東京)を破った。少年男子フリースタイル71キロ級の高橋世那は準々決勝で敗れた。(時事)

レスリング成年男子フリースタイル74キロ級決勝で攻める滋賀の成国大志(右)=30日、栗東市民体育館