18日の成年女子Aは、20歳の畠中悠生乃(北海道・日体大)が55秒35で優勝した。
◇大けがからの復活
高校1年の高校総体で優勝した畠中は、2年のときの大会で転倒し、足のすねを骨折する大けがをした。それから3年。最近は学生の大会でも上位に入るようになり、得意のジャイアントスラローム(大回転)でついに優勝した。「やっと復活できました」。感慨深げに話した。
表彰台で笑顔の畠中悠生乃
レースは、ゴール前の最後のS字ターンでタイミングが少し遅れてバランスを崩しそうになったが、持ちこたえてゴールした。「ターンが少し遅れてしまった感じで、コースアウトしそうになった。危なかったが、体が動いてくれたので何とかなった」と振り返る。
この日は雪面がかたく、急斜面も右や左に傾斜しており、「国内では難易度が高いコース。でも、自分の良さが出るコース。何かいけそうな気がした」と言う。その通り、果敢に旗門を攻める積極的な滑りで頂点に立った。4年後の五輪には「必ず出たい」と口元を引き締めた。