取材記事

高山が大会新記録で優勝―陸上成年男子110障害

優勝した高山峻野(広島・ゼンリン)(中央)のハードリング

第77回国民体育大会「いちご一会とちぎ国体」の陸上第4日は10月9日、宇都宮市のカンセキスタジアムとちぎで行われ、成年男子110メートル障害は元日本記録保持者の高山峻野(広島・ゼンリン)が13秒45の大会新記録をマークして優勝した。

◇調整不足の大会新に「及第点ですね」

大会新記録にもゴール後の高山に笑顔はなかった。「スタートがよく、2台目までバランスよくいけた」ものの、3台目のハードルで足をひっかけてしまい、最後まで本来の動きを取り戻せなかった。2週間前の全日本実業団の疲れがとれず、「力が残っていなかった。ろくに調整もできていない」と高山。それでも「だめな状況で、どこまでやれるが不安だったが、及第点ですね」と自らに言い聞かせるように話した。

 

大会新記録でフィニッシュする高山峻野(広島・ゼンリン)(中央)

2019年に13秒25の日本記録(当時)をマークし、同年の世界選手権で準決勝進出を果たした高山。昨年は東京五輪の代表にも選ばれたが、今年前半は日本選手権で5位にとどまるなど精彩を欠いた。8月の実業団・学生対抗で日本歴代2位の13秒10をマークするなど、夏以降は復活の兆しがあっただけに、レース内容には不満が残ったようだ。世界選手権が控える来シーズンに向け、「大きな大会を目指すのではなく、いつも通りに調整し、結果を出すだけです」と自然体を強調した。

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