取材記事

栃木が柔道成年男子で初優勝

優勝を決めて喜ぶ栃木県の柔道成年男子チーム(9日、宇都宮市・ユウケイ武道館)

第77回国民体育大会「いちご一会とちぎ国体」は10月9日、柔道の成年男子決勝が宇都宮市のユウケイ武道館で行われ、開催県の栃木が宮崎県を内容勝ちで制し初優勝を遂げた。

 

◇長年のチーム強化が花開く

柔道成年男子の栃木県チームの本田俊朗監督は「厳しい戦いになるとは覚悟していたが、選手を信じていた。監督を務めて5年になるが、普通は呼ばれて県の代表になるところだが、栃木は何度も合宿するなど長期間でチームワークをつくってきた」と感慨深げに話した。

本田監督の言うように、決勝は薄氷を踏むような勝利だった。先鋒の山本達彦(北関東綜合警備保障)が技ありを奪って優勢勝ちし、幸先のいいスタートとなったが、続く3試合は引き分けで勝負は大将戦に。

 

 

体格で大きく劣る北野裕一(アドヴィックス)は必死に巴投げで攻めるが、相手の重さをかわすのが精いっぱいで指導を2回取られた。もう1回取られれば一本負けとなる展開。北野はしのいでしのいで、終了のブザーが鳴った。結果は「僅差負け」で1-1になったが、技ありで1勝している栃木が勝利の内容差で優勝を手にした。

長島啓太主将(日本中央競馬会)は「準々決勝の東京戦も代表戦にもつれ込むなど、ぎりぎりの戦いだった。一人ひとりがここぞという時に攻めて、責任を果たして勝ち取った優勝。決勝の最後の試合は祈るしかなかった」と話し、目元をうるませた。

柔道成年男子で優勝した栃木県の長島啓太主将(左)と熊代祐輔選手

準決勝の茨城県戦で横四方固めに入る熊代祐輔(国際武道大教員)

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