取材記事

北口が65メートル68で圧勝―陸上成年女子やり投げ

成年女子やり投げで圧勝した北口榛花(北海道・JAL)の助走

第77回国民体育大会「いちご一会とちぎ国体」の陸上第3日は8日、宇都宮市のカンセキスタジアムとちぎで行われ、成年女子やり投げは世界選手権銅メダリストの北口榛花(北海道・JAL)が自身の持つ日本記録に迫る65メートル68の大会新記録で圧勝した。2位の斉藤真理菜(茨城・スズキ)に約5メートルの大差をつけた。

◇世界に通じる安定感を示した北口

北口の3投目。スタジアムが大歓声に包まれた。きれいな放物線を描いたやりが、自身の持つ日本記録(66メートル00)に迫った。わずか32センチ及ばない65メートル68。会心の一投に北口は満面の笑みで喜びを表した。投げ終えた直後は「そんなに飛んでいないと思った」そうだが、「あそこまで投げられたのなら、66メートル01を投げたかった」と日本記録更新を逃したことを悔やんだ。

 

 

 

報道陣のインタビューに応える北口

5投目のファウル以外は全て60メートル超え。「60メートル以上を5回投げたのは初めて」と新たな手応えもつかんだ。記録更新はならなかったが、「安定して62~63メートルを投げることが今年の目標だった」だけに、今季最後の試合で抜群の安定感を示せたのは北口の成長の証(あかし)だろう。来シーズンは「日本記録の更新と、世界選手権で今年よりいい色のメダルを取りたい」と目標を掲げた。

 

今や「世界の北口」とも言える存在となったが、国体には思い入れがある。「調子が悪かった時も北海道代表に選んでもらい、はい上がる気持ちが生まれた。(国体に)感謝しています」と話し、「若い選手にいい影響を与えられたらうれしい」と付け加えた。シーズンオフは「いったん充電してから練習に励みたい。海外は温泉がないので、温泉につかりたいですね」。愛きょうのある北口スマイルで締めくくった。

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