取材記事

五輪20キロ銀の池田が快勝ー成年男子1万競歩

成年男子1万メートル競歩で勝機をうかがう池田尚希(静岡・旭化成)

第77回国民体育大会「いちご一会とちぎ国体」の陸上第3日は8日、宇都宮市のカンセキスタジアムとちぎで行われ、成年男子1万メートル競歩は東京五輪20キロ競歩銀メダリストの池田尚希(静岡・旭化成)が38分44秒62で快勝した。古賀友太(徳島・大塚製薬)が2位に入り、濱西諒(大阪・明大)が3位となった。

 

◇池田、プラン通りのレース運びに納得顔

 

 

 

 

 

2位以下を大きく離してゴールする池田

世界の頂点を狙う池田は、しっかり課題を持ってレースに臨んだ。9月24日の全日本実業団1万メートルを38分15秒86の大会新記録で制したばかりで、レース間隔はわずか2週間。「限られた期間でどう調整し、今日のレースでは集団の中でどう対応するか試したかった」池田は、序盤に先頭集団がペースダウンすると自ら先頭に出てペースを上げ、すぐに集団の4,5番手に下がった。4200メートルからは先頭の古賀の背後につけ勝機をうかがい、残り2400メートルでトップに。8000メートル地点で一気にスパートを仕掛け、そこからは一人旅の圧勝。「優勝は最低限の目標。タイムよりも自分が行こうと思ったところで行けたのが収穫」とプラン通りのレース運びに納得顔で話した。

 

東京五輪も今年の世界選手権も銀メダル。同じ旭化成に所属する柔道の大野将平と話す機会があり、五輪2大会連続金メダリストから「金でなくては意味がない」と言われ、池田は「金を取るんだという強い意志と姿勢が大切だと感じた」。世界選手権(ブダペスト)の代表選考会を兼ねた来年2月の日本選手権20キロで代表内定獲得を目指す。池田にとって残された目標は金メダルに他ならない。

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