第77回国民体育大会「いちご一会とちぎ国体」は10月6日から宇都宮市のカンセキスタジアムとちぎで陸上がスタートし、少年男子A5000メートルで実力者の吉岡大翔(長野・佐久長聖高)が雨の降り続く悪コンディションの中13分53秒85で優勝した。
◇2位と1秒弱の大接戦
レースの終盤まで混戦模様の展開だったが、夏のU20世界選手権(コロンビア)で7位入賞を果たした吉岡が残り300メートルでスパート。続く長嶋幸宝(兵庫・西脇工高)も必死に追いかけたが、吉岡がわずか0秒95差で逃げ切った。
「雨だったので前半は誰かに引っ張ってもらって終盤勝負と思っていました。でもラスト100メートルの勝負では分が悪いと考え、残り300メートルで仕掛けた」とレースを振り返った吉岡。続けて「世界の大会に出て、ラスト1周で離されたので自分の力のなさを実感し、最後を頑張ることをテーマに走った。満足はできないが、納得できるレースでした」と笑顔で話した。
陸上少年男子A5000メートルで優勝した吉岡大翔(長野・佐久長聖高)