少年女子B円盤挙げで優勝した奈良の矢野結衣
第77回国民体育大会「いちご一会とちぎ国体」は10月6日から宇都宮市のカンセキスタジアムとちぎで陸上がスタートした。朝から冷たい雨が降り続く悪天候の中、選手たちはベストを尽くして頑張った。
◇少年女子B円盤投げは奈良の矢野が逆転優勝
少年女子Bの円盤投げでは、奈良・添上高1年の矢野結衣が5回目の試技で39メートル31を投げ、それまで38メートル19で首位だった川村羽海(北海道・幕別清陵高)を逆転した。川村も最後の6回目で38メートル76と記録を伸ばしたが、及ばなかった。
矢野は「優勝できて単純にうれしい。勝てたことがびっくりです」と笑顔がはじけた。というのも、1回目と2回目はいずれもファールで記録なし。8人による4回目以降の試技に進むには、3回目で記録を出すしかなかった。気合いを入れた一投で36メートル51をマークし、2位に躍り出た。
「雨が降っていたので少し不安でしたが、きょうは思っていたより体が動いたので、いけるかなと思いました」。4回目は足が滑り36メートル台だったが、足の踏ん張りを意識した5回目で40メートルのラインまで迫る会心の投てきができた。矢野は「次の目標は40メートルを越えることです」と話した。
左から2位の川村羽海(北海道・幕別清陵高)、1位の矢野結衣(奈良・添上高)、3位の東かれん(福岡・八女学院高)