優勝した兵庫のまとまった演技
国民体育大会の新体操少年女子最終日は19日、県南体育館で5人による団体(フープ)が行われ、前日の個人1位の兵庫(選抜)が団体でもトップタイとなり合計52.4625点で優勝した。個人2位の長野(伊那西高)が2位、愛知(名古屋女大高)が3位だった。
◇演技順の不利を乗り越えた兵庫が逃げ切る
兵庫大付須磨ノ浦高と日ノ本学園高との混成チームで臨んだ兵庫。前日の個人で1位となったものの、2位長野との差は0.1875点。この日の団体でもトップながら個人2位の長野と同得点にとどまり、辛くも逃げ切った形だ。小川千枝監督は「個人のリードに助けられた。本当はもっと個人で差をつける作戦だったが、僅差で団体を迎えることになってしまった」と打ち明けたように、冷や汗ものの辛勝だった。
表彰式後に大会マスコットと記念撮影する兵庫チーム
兵庫にとっては団体の試技順に恵まれなかった。一般的には嫌われる1組目の演技。主将の宇野ひまり(日ノ本学園高)は「最初の出番で会場がシーンとした中なので、緊張するのかなと思いましたが、最後まで集中できました」と安どの表情。2校の混成チームのため「練習時間が限られましたが、何とかチームをまとめることができました」と大役を果たしての優勝に、宇野は喜びをかみしめるように話した。圧勝とはいかなかったが、小川監督は「国体のために練習を重ねてきた。勝てると思いました」。選手たちの努力が実った勝利を素直に喜んだ。