第77回国民体育大会の会期前競技が9月10日、栃木県内の各地でスタートした。本大会は10月1日から11日まで開催されるが、会期前には水泳、体操、バレーボール(ビーチバレー)、弓道の4競技を実施。栃木県での本大会開催は1980年以来42年ぶり2回目。新型コロナウイルスの影響で鹿児島、三重大会が中止となり、本大会は3年ぶりの開催となった。
◇栃木が水球少年男子で健闘及ばず
試合後にガッツポーズする栃木県の渡辺魁主将(左)と三村耕平選手
小山市の栃木県立温水プール館で行われた水球の少年男子1回戦で、開催県の栃木は岡山県と対戦。最後まで試合をあきらめずに健闘したが、8-15で敗退した。
中高一貫校の宇都宮東高を軸にした栃木は、第1ピリオドで先取点を許したが、その後3連続得点を挙げるなど好スタートを切った。しかし、同ピリオド終盤に連続失点して逆転され、徐々に点差を広げられた。
第2ピリオドにこの試合3得点目を挙げた三村耕平選手は「自分としては悔いのない試合ができた。きょうのコンディションは最高だったので、さらに得点を積み重ねられなかったのは残念」と話し、次第に敗戦の悔しさがこみ上げてくるようだった。
試合後に笑顔を見せる栃木県の渡辺魁主将(左)と三村耕平選手
渡辺魁主将は「相手に好きなようにパスを回させないディフェンスができなかった。でも自分にとっ
ては最後の全国大会は楽しかった」とすがすがしかった。学年トップの成績で文武両道を続けてきた渡辺主将は、来年の受験で東大合格を目指しているという。
松田貴比古監督は「もうちょっとやれたかなと思う部分はあるが、みんなが水球をやってよかったと思ってくれたならよかった」と話した。
対岡山戦の第1ピリオドでゴールを背に堅い守りを見せた栃木県